事務所ニュースNo.268 2015.7.1 TOPへもどる 前号 次号

税理士会総会に日の丸・君が代

 さる6月16日、東京税理士会町田支部の定期総会が開催されました。会場には日の丸が掲げられています。所属会員228名の内82名が出席、他に委任状110名です。
 東京税理士会の総会では、昨年の総会から会員には何らの知らせもなく、君が代斉唱が行われており、町田支部総会でも 「君が代が斉唱されるのでは」 と危惧をしていましたが、斉唱は行われませんでした。
 税理士業を行うには強制的に 「税理士会」 に加入せざるを得ず、税理士会の会員は、様々な思想や信条を持っていることが当たり前です。平成4年の牛島税理士最高裁判決においても 「その構成員である会員には、様々の思想・信条及び主義・主張を有する者が存在することが当然に予定されている。したがって、税理士会が右の方式により決定した意思に基づいてする活動にも、そのために会員に要請される協力義務にも、おのずから限界がある」 とされています。現に、他の強制加入の団体である弁護士会、司法書士会、社会労務士会などにおいては少なくとも調査をした範囲では君が代を斉唱している業界団体は一つもありません。
 当町田税経センターでは、税理士会町田支部総会で、 「税理士会は強制加入の団体であるが、国の下請け機関ではない。日の丸の掲揚や君が代斉唱の強制はすべきでないと考える。東京税理士会に再考するように申入すべき」 と主張しました。
今国会で議論されている「戦争法案」。
御承知のように税と戦争は密接に結びついています。源泉徴収制度は、戦費調達のために生まれたものであり、ヨーロッパの付加価値税もそのために生み出された税目と言われています。消費税10%の増税を控え税理士と税理士会の責任はますます注目されてきます。

長武謳カ 社員税理士退任

1970年 玉川学園において長武ナ理士事務所の開設以来、国民のための税制と税務行政実現のために事務所職員とともに45年間ご尽力されてきました長甫チ人税理士が、この7月に社員税理士を退任、税理士資格を返上されます。45年の間には、町田税理士会の初代研究部長や町田市選挙管理委員長などを歴任され、税理士業以外でも多方面にご活躍をされてきました。
社員税理士は退任し税理士資格は返上いたしますが、その豊富な経験をご教授いただくために、顧問・相談役として税理士法人町田税経センターに残っていただくことになっております。

御挨拶

拝啓
風薫る候、顧問先の皆様にはお変わりなく御健勝にわたらせられる事、お慶び申し上げます。
さて私儀、人並みに馬齢を重ね今年、米寿を迎える事になります機に、半世紀近く務めさせていただきました税理士の資格を返上することに決しました。
長年にわたり御厚誼を頂戴しました皆様には心からの御礼を申し上げます。
「中小企業は日本経済の主人公、その経営の改善に資する事、不公平な税制の是正に役立つこと」を旨として微力を尽くして参りましたが、課題として残るものも少なくない事、忸怩たる思いもございますが、皆様の格別な御援助により大過なく終焉の時に至った事、深謝申し上げ、今後は後事のすべてを託する二名の税理士はじめ事務所職員一同に対して、倍旧の御支援を賜りますよう懇願申上げる次第でございます。
アベノミクスの失政により、日本経済は底知れぬ不況のもと、中小企業の経営は困難を増すばかりでございますが、私も事務所の外で余力の続く限り、不公平税制の是正はじめ、平和・民主・市民生活の向上を目指す、諸々の市民運動に取り組んでまいる所存でございますので、お会いできる機会には、宜しくお願い申上げたいと思います。
知遇を賜りました顧問先社長の皆様をはじめ、御家族、従業員の皆様の、益々の御健康御発展をお祈りし挨拶とさせていただきます。

敬具

2015年5月

長甫チ人



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