前代表社員長崎真人自分史
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第二部】第七話 「常任になる気はないか」と問われて?・・・()
 
 親密だった仲間たちにも真実を知られずに、ひとり去って行かねばならぬと言う感傷が、私にこんなセンチな挨拶をさせたのだろう。
 講堂の後の壁際では、数人の女子職員が目頭をハンカチで押さえていた。
 
鴻風会の盛大な送別会でセンチメンタルな別れの挨拶
 このくだりの原稿を書いている最中、鴻巣時代の仲間の一人から突然電話があって「昔の仲間が君に会いたいと言っている。都合はどうか」と言う。
 驚いた。数えれば56年ぶりと言う事になる。「いやぁ嬉しいね。是非会いたい」と応えると、その同志が早速手配してくれて、関東近県から集まって新宿で会う事になった。この第六話・第七話に登場する面々と直に会う事になったとは、何という偶然、運命の女神の悪戯かと胸を躍らせながら、指定の場所へ出かけた。