前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第三話 税理士開業秘話()
 
税理士登録に所属「日本共産党」と書く

 私にとっての更なる難関は、税理士名簿への登録である。税理士開業には、資格を得ただけでなく、税理士名簿への登録が必要とされている。その税理士名簿への登録の業務が、税理士法の改正で、国税庁から日本税理士会連合会の所管に移された事で、幾分か緩和されたと言えようが、国税庁が眼の敵にしている民主商工会出身者には特別に厳しい監査が加えられていた。
 時により登録を1年も乾されると言うような意地悪もまかり通っていた。
 
 私は、湘南商工会(民商)の事務局を退職しての受験、資格取得である。民商を退職したこの私の立場を、もし権力への屈服と見て好意的な受入処置が取られるとすれば、それは、私にとっては屈辱以外の何ものでもない。私は考えた末、申請書の「所属団体」欄に「日本共産党」と明記した。

 「所属団体」を書かせる事自体、思想信条に対する干渉であり、税理士登録には必要のない事項であると言えたが、私があえて「日本共産党」と書いたのは、権力と戦う私の姿勢を明確に示したと言う事と、民商出身にけちを付けられても「日本共産党」にとやかく言うことは出来まいと言う読みもあった。