前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第三話 税理士開業秘話()
 
税理士会の面接審査を受ける

 案の定、呼び出しが来た。通常は書類審査だけで事務的に済まされているのに、個別の面接審査を実施すると言うのは、特別な例外だ。税理士会館へ出頭すると、小部屋に通され、日本税理士会連合会・登録委員会のメンバー2人による面接だ。
 私の履歴書を見て、空白の期間が色々あるのについて「この間は何をしていたのか」と質問してきた。私の回答は、全く隠し立てはない「青共・民青の常任活動に従事していた。あるいは失業していた」と言う事。
 
 明瞭過ぎるほど明瞭な回答だから、それ以上突っ込む余地はない。委員二人顔を見合わせて一呼吸おき「審査結果は後日お知らせする」と言った。面接はそれだけの事だった。
 1月ほどして、登録終了の通知が来たのはあっけなかった。