前代表社員長崎真人自分史
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第二部】第六話 「君は共産党員ではないか」にビックリ()
 
神聖な講堂で男と女が抱合って踊るとは!
 町で流行りはじめた社交ダンスを「職場でやりたい」と言う声を取り上げて、労組青年部長として場長に交渉に行きました。やれる場所は講堂しかない。その講堂と言うのは、数年前まで「御真影」と言って、天皇・皇后両陛下の写真が安置されていて、儀式のたびに全職員が恭しく最敬礼した、最も神聖な場所でした。事もあろうに、その神聖な講堂で若い男と女が抱合って踊ろうと言うのですから、場長も簡単に許可する事ができなかったのは無理もない話でした。
 粘り強い交渉で、それを何とか勝ち取りました。みんな大喜びでした。やがて作業服やモンペ地下足袋姿で踊る男女で講堂は一杯になりました。当時では、こんな事のひとつひとつが民主化のための戦いでした。
 
職場演劇の主役でラブシーン
 演劇サークルでは「りんごの花咲く頃」と言う新作の劇で、主役をやらされ、お下げ髪の女の子と誠にギゴチないラブシーンを演じたのは、思い出しても冷や汗もの。その上止せば良いのに、滝野川にあった農事試験場の本場の文化祭にまで出張してやったのだから、若さの至りとは言え良くやったものだと思います。
 すべてが真新しく新鮮で体当たりの活動でした。希望と使命感に溢れ、楽しく充実した毎日でした。