前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第一話 湘南商工会事務局員として「民商攻撃」に直面()
 
 しかし、酒販、米穀等の許認可を要する業種で、執拗な脱会工作に折れた会員が、一部出た以外、大多数の会員は屈せず会を守った。
国税庁長官「民商弾圧方針」声明予告なしの不当調査開始

国税庁長官を告訴する告訴状を大書
辻堂駅前に大看板(ホームから見た所)

 
「増本理論」に眼を開く

 数年後に、衆議院議員に当選し「共産党のプリンス」とマスコミを賑わせた、少壮弁護士増本一彦氏が湘南商工会の顧問に就任したのは、この戦いの最中だった。
 不当逮捕された事務局員の弁護や、一方的な更正・決定の取消しを求める税務訴訟に精力的に取組みながら、調査の現場にも駆けつけ、会員・事務局と一体になって戦ってくれた。若さ溢れる情熱的な活動で忽ち会員の心を惹きつけた。

 その増本弁護士が、多忙な活躍の合間に練り上げた、税務調査の法的な性格と納税者の権利についての新しい見解は、当時「増本理論」と名付けられ、会をあげての学習で、有力な戦いの武器となった。