前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第五話 事務所運営の基本を確立(10)
 
父が事務所の手伝いに

 開業間もなく、父は何でも良いから手伝いたいと言って、郷里から泊り込みできて、ほぼ半年間、伝票の整理、帳簿の綴込み、上書きの筆耕等を一所懸命手伝ってくれた。
 以来毎年、秋から冬に掛けて、新潟が雪に閉ざされる間、出稼ぎ宜しく上京し、父母揃って町田で過ごすのが常となった。
 
 

  それは母が脳梗塞で倒れるまでのほぼ10年間続いた年中行事だった。この一時期、親と子と一つ屋根の下で寝て、昔話を語り合う事ができたのは、私の人生にとっては、貴重なひと時だった。