前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第九話 諸々の社会的活動に参加(つづき)(1011)
 
衆議院議員選挙の開票でとんでもない間違いを発見

 委員長に就任して最初に従事した選挙が、衆議院議員の選挙だった。その開票事務で、私は、とんでもない間違いを発見した。
 開票所は、市の体育館。上手の一段高いところに委員長席、左に各党派から出る開票立会人の席が設けられる。一番下手から、投票箱を開けて票を候補者別に揃える係、次が第一点検係、次が第二点検係、ここで百票ごとに数えて結束する、これを更に5百票にまとめて、順に開票立会人に回す。数人の立会人が点検し、各自確認の押印をした上で委員長の席に積み上げる。委員長は最終的に確認して束ごとに押印する。
 
 私のところに来た票の束を念入りに点検して、驚くべき発見をした。A候補の5百票の束にB候補の百票の束が混入していたのだ。B候補の票がA候補の百票の束に混じっていた例も発見した。事務局長を呼んで私は厳重に注意をし、やり直しさせた。

開票事務の流れを抜本的に改革
 事後の委員会で、この一部始終を報告し、抜本的な改善策を取るべき事を提案した。問題点のひとつは、開票事務の流れが、一般職員による開票から最後の部長級による五百票の結束まで、市役所の職階制そのままの配置になっている事。日常の市役所の業務は、主として若手の主任・係長クラスの手で処理され、部課長クラスは、実務よりも管理監督に当たるのが職務。