前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第六話 型破りな事務所経営(10111213)
 
パリー経由イタリア一周歴史と芸術感覚に酔う
 ピサの斜塔は御存知でしょう。12世紀建築後間もなくから傾き始め200年掛けて何とか完成を見たのだが、年々傾斜は止まらず遂に倒壊の危険が迫ってきたと言う事で、イタリア政府が世界の土木建築界に呼びかけて、1972年国際設計コンクールを実施した。修復によりピサの斜塔がまっすぐに立ったのでは面白くない。傾いたまま固定できないかと言うのが、コンクールの趣旨。
 
 これに応募し最終審査に残ったのが、誰あろう長崎事務所同友会二代目会長の中西渉氏が開発した軟弱地盤改良技術。その中西氏の案内でピサの斜塔を見に行こうと言うのが旅のはじまり。どうせ行くのならイタリアの見所を一回りしようと言う事になった。
 パリーに一泊して、モンマルトル、エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川クルーズ、ムーランルージュとしゃれ込んだ後、イタリアに飛んで、ローマ、ピサ、フィレンツェ、ナポリ、ポンペイ、ヴェネッチァを経て、ポー川沿いの稲作地帯を遡ってミラノへ至り、ほぼイタリア半島を一周した。