前代表社員長崎真人自分史
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第四部】第ニ話 「不惑」にして岐路に立つ(1011)
 
「神経性疲労症候群」で療養
 市会議員選挙が終わって暫くしてから、私は猛烈な疲労感に襲われどうしようもなかった。起きて出掛けなければと思うと、心臓が早鐘のように亢進し、血が一度に頭に上る。

 はじめ、近所の医者の紹介で大船の国立病院の診察を受けた。心電図を見て、急性の「心臓ブロック」と医師は診断し、何やら薬をくれた。投与された薬を飲み2週間静養したが症状は回復しない。
 信頼できる医師を求めて、代々木診療所(現・代々木病院)を訪ねた。民商の事務局員だと言うと、年配の内科の医師が、それはそれは暖かく丁寧な診察をして下さった。診断は「神経性疲労症候群」。
 
「精神疲労は肉体的なものよりも時間が掛かるでしょうが、とりあえず2週間ぐっすりとお休みなさい」と言ってくれた。支部の定期総会を直前にしていて気が気でなかったが、この医師の指示に従うほかなかった。
  1週間以上寝込むのは、40年の人生で初めての事だった。

「自主計算の手引き」で班毎に学習会
 恐らく睡眠薬だったろうと思う。貰った薬を飲んで2週間ウツラウツラとして過ごしたが、むしろ頭は霞むばかりで一向に冴えない。再度、代々木へ伺うと「もう2週間休みなさい」と薬を下さる。
 私は、これ以上グズ愚図と休み続けては、組織に対し責任が取れないと思い、本部に診断書を添えて休職を申し出る。