前代表社員長崎真人自分史
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第三部】第十五話 悪戦苦闘!職業転々の数年 わが人生最高の体験記
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 店主は非常に喜んでくれた。問屋との仕入れの交渉、客に対する値引きや割賦販売に有力な指針となったと言うわけだ。
2級簿記検定合格証
 
 給与はじめ私には文句ない優遇をしてくれた。回りはみんな気持ちの良い人たちだったし、時間的にもゆとりが持てた。常任をやめて以来の安定した生活だった。だが、それだけに、2年余経つと私は落着かなくなってきた。このまま電気屋の番頭で終わって良いのか?ここに安住すれば私の人生の生甲斐はどこに行くのか?
 実は、私は結婚して4年目、二人目の子が生れたばかりだった。家族を考え、経済的安定を求めれば、現状に甘んずる事になろう。私は、この機に決断しなければ動けなくなると思った。
 丁度その機に、藤沢の湘南商工会から事務局員募集の誘いが来た。
 I電機商会の決算を終え、親しい税理士事務所に後を依頼するのに、半年ほどの猶予を頂いて、湘南商工会(湘南民主商工会)に赴任する事にした。